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大蒔絵展(三井記念美術館) Magnificent Maki-e (Mitsui Memorial Museum)

 

日本の美しい蒔絵の工芸品が一堂に揃った大規模な展覧会。

熱海のMOA美術館、名古屋の徳川記念美術館に続いて、ようやく東京の三井記念美術館にやってきた。

平安時代から、鎌倉時代、室町時代、江戸時代、明治以降、そして現代まで、時代ごとに展示されていて、その歴史を辿るオーソドックスな構成だった。

この展覧会に時期を合わせてだろう、根津美術館や永青文庫でも、蒔絵や漆器をテーマにした展覧会が行われ、2022年の東京は蒔絵で満開の秋を迎えたと言ってもいいだろう。

表面のデザインの美しさという点では、平安時代の澤千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃が実に素晴らしかった。

沢の間を飛び回る千鳥が、唐櫃の全面に描かれていて、それが全体のアクセントになっている。いつまで見ていても見飽きない。

江戸時代は優れたデザイナーの時代だった。本阿弥光悦、酒井抱一らの琳派のデザインは、それまでの伝統を継承しつつも、全く新しい新鮮な感覚で蒔絵を表現した。

現代の作家では、やはり松田権六の赤とんぼ蒔絵箱が圧巻だった。秋草の葉の細かさが、驚異的なテクニックで黒い漆の上で風に吹かれていた。

A large-scale exhibition of beautiful Japanese maki-e crafts.

After visiting the MOA Museum of Art in Atami and the Tokugawa Memorial Museum of Art in Nagoya, the exhibition finally arrived at the Mitsui Memorial Museum in Tokyo.

From the Heian period, the Kamakura period, the Muromachi period, the Edo period, after the Meiji period, to the present day, it was exhibited in each period, and it was an orthodox composition that traced the history.

At the same time as this exhibition, the Nezu Museum and Eisei Bunko also held exhibitions on the theme of maki-e and lacquerware. deaf.

From the point of view of the beauty of the surface design, the small chest with the Sawa-chidori mother-of-pearl maki-e from the Heian period was truly wonderful.

Plovers flying between streams are drawn on the entire surface of the chest, which accentuates the whole. I never get tired of looking at it.

The Edo period was an era of great designers. The Rinpa designs of Koetsu Honami and Hoichi Sakai inherited the traditions of the past, but also expressed maki-e in a completely new and fresh sense.

Among modern artists, Gonroku Matsuda's red dragonfly maki-e box was a masterpiece. The fine details of autumn grass leaves were blowing in the wind on the black lacquer with amazing technique.



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