スキップしてメイン コンテンツに移動

琉球(東京国立博物館) Ryukyu (Tokyo National Museum)

 

沖縄が日本に復帰した50周年を記念した、大規模な展覧会。国宝を含む数多くの貴重な品々が大幅な展示替えを伴って展示された。

先史時代の考古学的な資料から、琉球王朝成立に至るまでの過程、琉球王朝時代の入り鮮やかな紅型や珊瑚をあしらった美しい王冠、普通の人々の暮らしや宗教にまつわる展示など、幅広い角度からの展示が行われていた。

琉球王国は、中世から近世にかけて東アジアの地域との交易をベースにして成立した。

近世以降、島津藩に実施的に占領されると、清と江戸幕府の間で厳しい外交関係を生き抜かなかければならなかった。

第2次世界大戦では、アメリカと日本の戦争の最前線として、兵士では一般の人々が数多く命を落としてしまった。

現在も、世界や東アジアを取り巻く軍事的な状況はますます厳しくなり、その皺寄せは沖縄の人々を苦しめている。

かつての海洋国家だった琉球の繁栄を象徴する万国津梁の鐘に刻まれた銘文を読みながら、再びその場所がかつての繁栄を取り戻す日が来ることを、心から願う思いに包まれた。

A large-scale exhibition commemorating the 50th anniversary of Okinawa's return to Japan. Many valuable items, including national treasures, were exhibited with major changes.

From a wide range of angles, from prehistoric archaeological materials to the process leading up to the establishment of the Ryukyu dynasty, the beautiful bingata of the Ryukyu dynasty and the beautiful crown with coral, and exhibits related to the lives and religions of ordinary people. The exhibition was being held.

The Ryukyu Kingdom was established from the Middle Ages to the early modern period on the basis of trade with East Asian regions.

After the early modern period, when the Shimazu clan occupied it practically, it had to survive the severe diplomatic relations between the Qing dynasty and the Edo shogunate.

In World War II, at the forefront of the war between the United States and Japan, many ordinary soldiers died.

Even now, the military situation surrounding the world and East Asia is becoming more and more severe, and the wrinkles are afflicting the people of Okinawa.

While reading the inscription on the bell of Bankoku Shinryokan, which symbolizes the prosperity of the former maritime nation of Ryukyu, I sincerely hope that the place will regain its former prosperity.










コメント

このブログの人気の投稿

フジタが目黒にやって来た(目黒区立美術館) Anatomy of the Museum Collection (Muguro Museum of Art, Tokyo)

総数2,400点を超えるコレクションを誇る、目黒区立美術館の流れを振り返る展覧会。 この美術館は1981年に開館したが、当初は海外に留学したり海外で活躍した画家の作品を中心に収集することを目指していた。 犬やウサギなどがキャンバスの中で飛び跳ねている、藤田嗣治の”動物群”が最初の収蔵作品だったという。その作品が展示会場の入り口に誇らしげに展示されていた。 その後、目黒区ゆかりの作品が美術館に寄付されるようになって、コレクションの内容は次第に充実したものになっていたという。 さらに1998年以降は、絵画以外にも陶芸や彫刻、デザイン作品なども増えて多彩なものになっていった。 2014年に行われたジョージ・ネルソン展など、この美術館で行われたデザイン関連の展覧会に行ったことを思い出す。 4つのコーナーに分かれて展示された作品によって、そうした美術館のコレクションの歴史を辿ることができた。 An exhibition that looks back on the flow of the Meguro Museum of Art, which boasts a collection of over 2,400 items. The museum opened in 1981, and initially aimed to collect mainly the works of artists who studied abroad or were active overseas. It is said that Tsuguharu Foujita's "Animal Group", in which dogs and rabbits jumped around on canvas, was his first collection. The work was proudly displayed at the entrance of the exhibition hall. After that, works related to Meguro Ward began to be donated to museums, and the contents of the collection gradually expanded. Since 1998, c

古美術逍遙(泉屋博古館東京) Stroll through the Art of East Asia (Sen-Oku Hakukokan Museum)

  泉屋博古館東京のリニューアルオープンを記念する展覧会の第3弾は、中国や日本の書画や工芸品を展示するという内容。 雪舟や伊藤若冲の絵画も見応えがあったが、やはり中国絵画のコーナーが圧倒的だった。 この美術館で過去に何度か目にしてきた、八大山人の安晩帖。いつも頁ごとの展示となってしまう作品だが、今回展示されていたのは、第6図の鱖魚だった。 石濤の黄山八勝図冊。それほど大きくないページの中に、実に細かい筆使いで青みがかった山水画が描かれている。 その幻想的な世界観にしばし見惚れてしまい、時間を忘れてしまった。 日本の絵画からは、周文の筆によると伝わる山水図。こちらも中国の絵画に負けずに、なんとも言えない幽玄の雰囲気を、驚異的な筆使いで表現していて、見応え十分。 最後の第4展示室には、文房具と煎茶の道具が飾られて、合わせてその隣に張瑞図や許友の絵も展示されて、中国の文人世界を感じられる、素晴らしい空間になっていた。 The third exhibition to commemorate the reopening of Sen-Oku Hakukokan Tokyo will feature Chinese and Japanese calligraphy, paintings, and handicrafts. The paintings by Sesshu and Ito Jakuchu were also worth seeing, but the Chinese painting corner was overwhelming. Anbancho of Hachidaisanjin, which I have seen several times in the past at this museum. The work is usually displayed page by page, but the one displayed this time was the trout fish in Fig. 6. Huangshan Eight Victories Book of Shitao. In the not-so-large pages, a bluish landscape painting is drawn with really fine brush

塩見允枝子+フルクサス(ときの忘れもの) Shiomi Mieko + FLUXUS (TOKI-NO-WASUREMONO)

  フルクサスのメンバーとして活動していた塩見允枝子と、フルクサスの他のメンバーとの作品が展示されていた。 日本からフルクサスから参加した人物といえば、オノ・ヨーコの知名度が圧倒的だ。 塩見允枝子の作品をまとめて目にするのはこれが初めてだったが、オノ・ヨーコに引けを取らないユニークな作品が多く、見応えがあった。 世界全体をステージとして見立てて、各地のメッセージを送ってパフォーマンスをイベントを行ってもらい、その結果を共有するというアイデアは、いかにもフルクサスらしい。 また、壁にずらりと並べられていた、星座を観察するための窓、という作品もユニークだった。60年代の別なテーマの作品を、2019年にテーマを変えてリメイクした作品。いまだに創造の意欲は衰えていないようだ。 フルクサスの他のメンバーでは、ナムジュン・パイク、ジョナス・メカス、ジョン・ケージらの作品が展示されていた。 フルクサスを始めたマチューナスの、デザイナーとしての才能が遺憾無く発揮された、フルクサス新聞が展示されていて、そのユニークな構成にしばらく見入ってしまった。 Works by Mieko Shiomi, who was active as a member of Fluxus, and other members of Fluxus were on display. Speaking of people from Fluxus from Japan, the name recognition of Yoko Ono is overwhelming. This was the first time I had seen Mieko Shiomi's work as a whole, but she had many unique works that were on a par with Yoko Ono, and it was worth seeing. Her idea of ​​using the entire world as a stage, sending messages from various places to perform events and sharing the results, is very Fluxus-like. Also unique were t