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ライアン・ガンダー展(東京オペラシティーアートギャラリー) Ryan Gander (Tokyo Opera City Art Gallery)

 

昨年、新型コロナの感染が広がったために延期となったライアン・ガンダーの個展。

2017年に大阪で行われた展覧会に行ったことがあったが、それ以降、彼の名前は日本でもよく知られるようになった。

会場には、ガンダーを代表する、目がキョロキョロする”最高傑作”や、壁から覗いたネズミが何事かを呟いている”2000年のコラボレーション”などの他に、今回の展覧会のために制作された作品などが展示されていた。

ガンダーによれば、アートとは理性のコントロールを安全に失うことであり、日々の暮らしをスローダウンさせてくれるものだという。

ガンダーの作品は、いわゆる仰々しいアート作品ではなく、これは本当にアート作品?と思われたり、クスッと微笑んでしまうような、そんな印象の作品が多い。

その意味では、自らのコンセプトを実に緻密な計算と設計で作品として実現していると言えるのかもしれない。

昨年の展覧会の延期の代わりとして開催された、”ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展”も再現されていて、そちらもガンダー独自の視点が十分に感じられて、とても楽しめた。

Last year, Ryan Gander's solo exhibition was postponed due to the spread of the new corona infection.

I had been to an exhibition held in Osaka in 2017, and since then his name has become well known in Japan.

At the venue, in addition to Gander's representative works, such as the "masterpiece" that makes your eyes wander, and the "2000 collaboration" in which a mouse peeking through the wall mutters something, there are other works created especially for this exhibition. The works that were done were exhibited.

Art, according to Gander, is about safely losing control of reason, slowing down day-to-day life.

Gander's works are not so-called ostentatious works of art, but are they really works of art? There are many works with such an impression that make you think, or make you smile.

In that sense, it may be said that his own concept has been realized as a work of art through very precise calculations and designs.

In place of the postponement of last year's exhibition, "Ryan Gander's Collection Exhibition" was also reproduced, and I was able to fully feel Gander's unique perspective there, and I enjoyed it very much.



















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