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イメージ・メイキングを分解する(東京都写真美術館) Reinventing Image-Making (Tokyo Photographic Art Museum)

写真家映画というジャンルに限らず、イメージをメイキングするという観点で、ユニークな取り組みを行なっているアーティストたちを取り上げた展覧会。

An exhibition featuring artists who are making unique efforts not only in the genre of photographer films, but also in terms of image making.





コンピュータを使ってイメージ・メイキングを行なった、アート・エクス・マキナの作品。

いかにもコンピュータで作りました、という直線や四角形を組み合わせた作品だが、全体の構成や色のバランスが美しく、思わず細部はどうなっているのだろうか、と顔を近づけてしまう。

アート・エクス・マキナは、哲学者のマックス・ベンゼの情報美学という思想に影響を受けていたようだ。

A work by Art Ex Machina that uses a computer to create the image.

It's a work that combines straight lines and squares, and it looks like it was created on a computer.

Art ex Machina seems to have been influenced by philosopher Max Benze's idea of information aesthetics.






ハンガリー出身のタマシュ・ヴァリツキーは、カメラという機器の構造を調べて、そこから全く新しい映像機械を想像で作り上げた。

それらの作品は、2019年のヴェネツィア・ビエンナーレにおいてハンガリー館に展示された作品だとのこと。

まさに、今回のテーマである”イメージ・メイキングを分解する”というテーマに相応しい展示だ。

Hungarian-born Tamasz Walitzky researched the structure of a device called a camera and created a completely new imaging machine from it.

These works were exhibited at the Hungarian Pavilion at the 2019 Venice Biennale.

Exactly, this exhibition is suitable for the theme of this time, "Reinventing image making".




藤幡正樹は、対象にレーザーをあててその反射から映像を作りだすというユニークなイメージ・メイキングを展示。

まさに目の前でそのメイキングが行われていて、ライブ・パフォーマンスのような不思議な展示だった。

Masaki Fujihata exhibited a unique image-making technique in which he shines a laser on an object and creates an image from its reflection.

The making of it was taking place right in front of my eyes, and it was a mysterious exhibition like a live performance.

 






今回の展覧会で最も印象に残ったのが、木本圭子による”描出の身体とアルゴリズム”という展示だった。

計算式をコンピューターで図表として表し、それを変化させることでイメージを作り上げていく。

確かにそうした作品は、人間の想像から描き出されたというより、自然の中から偶発的に生み出された造形のように見えてくる。

作品と合わせて、どのようなアプローチでどのような数式を用いたか、という膨大な資料も展示されていた。

木本圭子は、美術学校で絵を描くことを学んでいたが、コンピュータが描き出す数学的なイメージに心を奪われてしまったという。

これからも注目していきたいアーティストだ。

What left the biggest impression on me at this exhibition was Keiko Kimoto's exhibit titled "Depiction of the Body and Algorithms."

The calculation formula is represented as a diagram on a computer, and an image is created by changing it.

Certainly, such works appear to be forms created by accident from nature, rather than being drawn from human imagination.

Together with the works, a huge amount of materials were also exhibited that showed what kind of approach and what kind of formulas were used.

Keiko Kimoto learned to draw at an art school, but she says that she was fascinated by the mathematical images that computers draw.

She is an artist that I will continue to pay attention to.



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