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桃源郷通行許可証(埼玉県立近代美術館) Passport to Shangri-la (Museum of Modern Art, Saitama)

 

展覧会名は桃源郷通行許可証というユニークな名前だが、その名前がわざわざ荒川を越えて訪ねてみようと思わせてくれた。

その名前は、展覧会にも出品している松井智惠の作品名からとられているという。

芸術作品を、桃源郷を訪れるための通行証と見立てて、様々なジャンルのアーティストたちの作品が展示されていた。

橋本関雪、菱田春草、菅木志雄、瑛九、マン・レイなどの作品と、松井智惠や稲垣美侑などの現代のアーティストの作品が対決するような構成だった。

個々の作品はそれぞれ楽しく観ることができたが、残念ながらそれらの作品をシャングリラへのパスポートという風には感じられなかった。

展示されていた作品の中では、独特なタッチの線描画を描いた文谷有佳里の作品がとても印象的だった。

The name of the exhibition is the unique name of Passport to Shangri-la, but the name made me want to go all the way across the Arakawa River to visit.

The name is said to be taken from the name of Chie Matsui's work, which has also been exhibited at the exhibition.

Artists of various genres were on display, treating the works of art as pass cards for visiting Tougenkyo.

It was composed so that the works of Kansetsu Hashimoto, Shunso Hishida, Kishio Suga, Q Ei, Man Ray, etc., and the works of contemporary artists such as Chie Matsui and Miyu Inagaki confronted each other.

I enjoyed watching each individual work, but unfortunately I didn't feel that they were a passport to Shangri-La.

Among the works on display, Yukari Bunya's line drawing with a unique touch was very impressive.
















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