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5月, 2022の投稿を表示しています

仏教絵画(日本民藝館) Buddhist Painting (Japan Folk Crafts Museum)

  日本民藝館の今回の展覧会では、メインテーマとして柳宗悦が収集した仏教絵画が展示されていた。 同じテーマの展覧会をもっと大きな美術館や博物館でも行われることがあるが、この日本民藝館で行われる展示には、他とは違った独特な趣がある。 ここでは仏教絵画は美術的な鑑賞の対象ではなく、自分たちの魂を救ってくれるありがたいもの、という感じがする。 最近、まとまった数の来迎図を見る機会があったので、何点か展示されていた阿弥陀来迎図にはとりわけ目を惹きつけられた。 他にも、慈恵大師像、善無畏像、善導大師像などの絵画がとても印象的だった。 訪れた日が、たまたま水曜日であったため、現在は西館になっている旧柳宗悦邸の中を見ることができた。 At this exhibition at the Japan Folk Crafts Museum, Buddhist paintings collected by Soetsu Yanagi were exhibited as the main theme. Exhibitions with the same theme may be held in larger museums and museums, but the exhibition held at the Japan Folk Crafts Museum has a unique atmosphere. Here, I feel that Buddhist paintings are not an object of artistic appreciation, but are grateful for saving their souls. Recently, I had the opportunity to see a large number of Raigo maps, so I was particularly attracted to the Amida Raigo maps that were on display. Other paintings such as the statue of Jikei Daishi, the statue of Zenmui, and the statue of Zendo Daishi were very impressive. Si

燕子花図屏風の茶会(根津美術館) A Tea Gathering with the Irises Screens (Nezu Museum)

  毎年、この時期に尾形光琳の燕子花図屏風をテーマに行われる恒例の展覧会。 今年は、根津嘉一郎がこの屏風を披露した昭和12年5月の茶会を再現すべく、同じ場で披露された様々な茶道具が展示されていた。 現在では国宝や重要文化財などになっている美術品を披露する茶会とは、すなわち金持ちが自らの富を見せびらかす自己満足以外の何物でもないだろう。 展示は、待合室、本席、薄茶席など、茶会の流れをなぞるような順番で行われていた。 An annual exhibition on the theme of Ogata Korin's Irises Screen. This year, various tea utensils that were shown at the same place were exhibited in order to reproduce the tea ceremony in May 1945 when Kaichiro Nezu showed this folding screen. A tea ceremony that shows off works of art that are now national treasures and important cultural properties is nothing more than self-satisfaction where rich people show off their wealth. The exhibition was held in an order that traced the flow of the tea ceremony, such as the waiting room, the main seat, and the light tea ceremony.

大英博物館 北斎(サントリー美術館) Hokusai from British Museum (Suntory Museum of Art)

  サントリー美術館での北斎展。 頻繁に行われる北斎展だが、今回の特徴は、大英博物館のコレクションが中心ということと、晩年の60歳から90歳頃の作品に焦点を当てていることのようだ。 大英博物館のコレクションの他にも、日本国内からも肉筆画が何点か出品されていた。 大英博物館のコレクションのもとになった、イギリスの代表的な北斎コレクターたちのプロフィールが紹介されていたのが目を引いた。 明治維新後、日本人が北斎のことを忘れていた時に、遠い異国の人々がその作品を評価していた。それが今日も世界で北斎の作品が愛されていることにも繋がっているのだろう。 あるコレクターは、”ターナーは風景のデザイナーとしては北斎には及ばない”、とまで書いていた。 出品されていた作品は、様々な北斎作品のジャンルを網羅していえてバランスの取れたものだったが、同時にそれほど目新しさは感じられなかった。 Hokusai exhibition at Suntory Museum of Art. Although it is a frequent Hokusai exhibition, it seems that the features of this exhibition are mainly the collection of the British Museum and the focus on the works of the late 60 to 90 years old. In addition to the collection of the British Museum, several hand-drawn paintings were exhibited from within Japan. It was eye-catching that the profiles of the representative Hokusai collectors in England, which were the basis of the collection of the British Museum, were introduced. After the Meiji Restoration, when the Japanese forgot about Hokusai, people from

日本画トライアングル(泉屋博古館東京) Nihonga of the three capitals (Sen-oku Hakukokan Museum)

  リニューアル・オープンとなる最初の展覧会は、日本画コレクション展。 画家たちの活躍した都市によって、東京、京都、大阪という3つのパートで構成されていた。 東京は、狩野芳崖、橋本雅邦、下村観山など。 京都は、富岡鉄斎、堂本印象、木島櫻谷など。 そして大阪は、村田香谷、上田耕甫、森琴石など。 リニューアル前はよく通っていた美術館。以前はこじんまりとした印象だったが、展示スペースを広げて、小規模ながら立派な美術館になってしまった。 展示作品で言えば、東京と京都の画家はよく知られているが、大阪の画家の作品を取り上げたのが特徴と言えるだろう。 大阪は住友家の地盤であったので、地元の画家たちも手厚く支援していたのだろう。 作品では、村田香谷の西園雅集図がとりわけ印象的だった。 西園雅集図は、張瑞図、仇英、谷文晁らが描いてきた伝統的なテーマだが、村田香谷は当時の新しい感性も取り入れながら、素晴らしい作品に仕上げている。 The first exhibition that will be reopened is the Japanese painting collection exhibition. It consisted of three parts, Tokyo, Kyoto, and Osaka, depending on the city in which the painters were active. In Tokyo, there are Hogai Kano, Gaho Hashimoto, Kanzan Shimomura, etc. In Kyoto, Tomioka Tessai, Domoto Insyo, Kijima Okoku, etc. And in Osaka, there are Murata Kokoku, Ueda Kokoku, Mori Kinseki and so on. A museum that I used to go to before the renewal. It used to be a small impression, but the exhibition space has been expanded to make it a small but magnificent museum. Speaking of

人のすがた、人の思い(大倉集古館) Human Figure and People's thoughts (Okura Museum of Art)

  コレクション作品の中から、人々の姿を描いた風俗画や、人々の思いが反映されている作品を展示した展覧会。 狂言面、和歌集切、屏風絵、仏像、工芸品など、様々なジャンルの展示があった。 江戸名所図会と、その挿絵の草稿が展示されていた。江戸のそれぞれの名所を描くにあたり、どのような構図でどのように描けば人々の心に響くのか、絵師の工夫の様子が垣間見えた。 英一蝶が、三宅島に配流される以前に描いたとされる雑画帖。英一蝶という名前はその配流後に名乗ったもので、その後の英一蝶の作品を研究するためには貴重な存在とのこと。 久隅守景の賀茂競馬・宇治茶摘図屏風。久隅守景が加賀から京都に戻ってから描いた、最晩年の風俗画で見応えがある。 宮川長亀の上野観桜図・隅田川納涼図屏風では、江戸の人々が観光地でのんびりと楽しんでいる様子が描かれている。 まさに、いにしえの人のすがたや人の思いを、濃厚に感じることのできる展覧会だった。 An exhibition of genre paintings depicting people and works that reflect people's thoughts from the collection. There were exhibitions of various genres such as Kyogen masks, Japanese poems, folding screen paintings, Buddhist statues, and crafts. The Edo Famous Places and the drafts of the illustrations were on display. When drawing each of the famous places in Edo, the painter got a glimpse of the artist's ingenuity as to what kind of composition and how to draw it to resonate with people. Hanabusa Itcho is said to have been drawn before being exiled to Miyakejima. The name Hana

SHIBUYAで仏教美術(松濤美術館) Buddhist Art in SHIBUYA (Shoto Museum of Art)

  渋谷の松濤美術館で、奈良国立博物館のコレクションが展示された。 奈良国立美術館は、日本で2番目に作られた国立美術館で、仏教と神道の宗教美術を取り扱うことをそのミッションとしているが、都内でそのコレクションが展示されるのは、意外にもこれが初めてのことだという。 釈迦、密教、浄土信仰、神仏習合、絵巻、仏像、書、そして仏教工芸というテーマに別れて展示が行われていた。 さすが、奈良国立美術館のコレクションだけあって、どの展示品も見応えのあるものばかりだった。 中でも、阿弥陀聖衆来迎図、明月記断簡がとても印象に残った。 The collection of the Nara National Museum was exhibited at the Shoto Museum in Shibuya. The Nara Prefectural Museum of Art is the second national art museum in Japan, and its mission is to deal with Buddhist and Shinto religious art, but this is surprisingly the first time that the collection has been exhibited in Tokyo. That's it. The exhibition was divided into the themes of Buddha, esoteric Buddhism, Pure Land Buddhism, Shinbutsu Shugo, picture scrolls, Buddhist statues, calligraphy, and Buddhist crafts. As expected, there was only a collection of the Nara National Museum, and all the exhibits were spectacular. Above all, I was very impressed with the Amida Holy People's arrival map and the pieces of Meigetsuki.

ピカソ ひらめきの原点(パナソニック汐留美術館) Pablo Picasso: Drawing Inspiration (Panasonic Shiodome Museum of Art)

  イスラエル博物館の収蔵作品によるピカソ展。版画作品が中心の展覧会だった。 初期から晩年まで生涯にわたる作品が展示されていたが、最初のコーナーには1904年から1905年にかけて出版された”サルタンバンク・シリーズ”の全14点が展示されていた。 成功してから巨万の富を得たピカソだが、この時代は自らも貧しく、厳しい境遇に置かれていながら自由な暮らしを送っていた旅芸人たちに共感を抱いていたようだ。 シュルレアリスム系の雑誌『ミノトール』の創刊号の表紙には、ピカソがミノタウロスを描いている。 ピカソはミノタウロスを自分の無意識の象徴と考えていたようだが、それはシュルレアリスムのアーティストたちとの交流の中から生まれたという。 1950年代以降に制作された『バッカナリア』には、バッカスの祭りを祝う人々の姿が描かれているが、その様子は何となく初期の”サルタンバンク・シリーズ”に描かれた旅芸人たちのようにも見えた。 Picasso exhibition by works from the Israeli Museum. The exhibition centered on prints. From the beginning to the end of his life, his works were exhibited, but in the first corner, all 14 pieces of the "Sartan Bank Series" published from 1904 to 1905 were exhibited. Picasso, who has made huge fortunes since his success, seems to have sympathized with the traveling entertainers who were poor at this time and lived a free life despite being in a difficult situation. Picasso depicts Minotaur on the cover of the first issue of the surrealist magazine Minotaur. Picasso seemed to

鎌倉幕府と執権政治(國學院大學博物館) Kamakura Shogunate and Politics of Authority (Kokugakuin University Museum)

  鎌倉時代は、京都の天皇と鎌倉の幕府が対立していたというイメージがあるが、実は幕府は天皇を支えて、貴族たちの領土などを保障し、守護との対立などを収めていたという。 この展覧会では、中世からの貴重な記録が残っているという久我家文書によって、そうした事例が紹介されていた。 貴族の荘園に対する守護職の不当行為を裁定する、初代執権の北条義時や2代目の北条泰時などの書状を目にすると、執権政治の成立当初の清廉なあり方がうかがえて、とても興味深かった。 またこの展覧会で、鳥羽天皇と美福門院の娘で、源平の戦いの中で源氏側を支援していたという八条院のことも紹介されていた。 八条院は、莫大な富を持っていたが、おおらかな性格で、兄であった後白河法皇をはじめとして多くの人に慕われていたという。 During the Kamakura period, there was an image that the emperor of Kyoto and the shogunate of Kamakura were in conflict, but in reality, the shogunate supported the emperor, guaranteed the territory of the aristocrats, and contained conflicts with the guardians. In this exhibition, such a case was introduced by the Kuga family document that valuable records from the Middle Ages remain. It was very interesting to see the innocence of the first politics of Hojo, such as Hojo Yoshitoki and the second Hojo Yasutoki, who ruled the unfair acts of the guardianship against the aristocratic mansion. The exhibition also introduced Hachijo-in, the daughter of Em

吉阪隆正展(東京都現代美術館) Yoshizaka Takamasa (Museum of Contemporary Art, Tokyo)

  ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館、アテネ・フランセなどの設計で知られる建築家、吉阪隆正の回顧展。 吉阪は1922年に生まれ、幼い頃にスイスやイギリスで暮らした経験があった。その後、考現学で知られる今次郎に大学で学び、やがてル・コルビュジエのアトリエで働いた。 幼い頃にスイスで暮らした経験からか、吉阪はキリマンジャロやマッキンリーなどの登山も行い、北米大陸やアフリカ大陸を横断したこともあった。 また建築家としての活動や、世界各地を訪れた経験などをもとに、人類が平和に暮らせることをめざす”有形学”という独自の理論を作り上げた。 吉阪は、”本気であそぶ”ことをモットーにしていたらしい。吉阪にとっては、建築もそうした”あそび”の一部だったのかもしれない。 この展覧会を見て、これまで吉阪隆正に対して抱いてきた、建築家という肩書きに疑問を持つようになった。 A retrospective exhibition of Takamasa Yoshizaka, an architect known for designing the Japan Pavilion at the Venice Biennale and Athens Francais. Born in 1922, Yoshizaka had lived in Switzerland and England as a child. After that, he studied at university with Wajiro Kon, who is known for his studies, and eventually worked at Le Corbusier's atelier. Perhaps because of his experience living in Switzerland when he was young, Yoshizaka also climbed mountains such as Kilimanjaro and McKinley, and even crossed the continents of North America and Africa. Based on his activities as an architect and his experience of

井上泰幸展(東京都現代美術館) Yasuyuki "TAIKO" Inoue (Museum of Contemporary Art, Tokyo)

  映画の特撮美術監督、井上泰幸の生誕100年を記念する回顧展。 井上は1922年に福岡で生まれ、第2寺世界大戦中に中国大陸で兵士として従軍して、戦闘で左足下を失った。 戦後、日本大学芸術学部でバウハウス出身の山脇厳の元でデザインや設計を学び、その後、円谷監督の元で映画ゴジラの特殊美術を担当して、その後はその道を極めた。 会場には、井上が特撮美術を担当した映画の絵コンテや模型、設計資料などが所狭しと展示されていた。 ゴジラ・シリーズはもとより、ミッドウェー海戦、妖星ゴラス、日本沈没、連合艦隊など、幼い頃に胸をワクワクさせてみた特撮映画のほとんどが、井上の手によるものと知って驚かされた。 最後のコーナーには、映画『空の大怪獣ラドン』のセットが再現されていた。 当時、世界から完成度が高すぎると言われたそのセットを目の前にすると、井上泰幸という人物のとてつもなさに、ゾクゾクとしてしまった。 A retrospective exhibition commemorating the 100th anniversary of the birth of Yasuyuki Inoe, a special effects art director of the movie. Inoue was born in Fukuoka in 1922, served as a soldier on the Chinese mainland during World War II, and lost his left foot in battle. After the war, he studied design and design at Nihon University College of Art under Bauhaus graduate Takeshi Yamawaki, and then under the direction of Tsuburaya, he was in charge of special art for the movie Godzilla, and after that he mastered the path. At the venue, storyboards, models, design materials, etc. of the movie fo

カラーフィールド(DIC川村記念美術館) Color Field (Kawamura Memorial DIC Museum of Art)

  カラーフィールドとは、1950年代から1960年代にかけてアメリカで流行した抽象絵画だという。 そのカラーフィールドのコレクションで知られるマーヴィッシュ・コレクションからの9人のアーティストの作品が展示されていた。 Colorfield is said to be an abstract painting that was popular in the United States from the 1950s to the 1960s. The works of nine artists from the Marvish collection, known for its color field collection, were on display. 9人の中で、フランク・ステラとモーリス・ルイスのことは知ってたが、それ以外の7人はこの展覧会で初めて知った。 特に印象に残ったのは、フリーデル・ズーバスとジュールズ・オリツキーの2人だった。 ベルリン生まれのフリーデル・ズーバスの作品は、様々な色を使って、一見すると風景画のような不思議な絵画世界を作り出していた。 一方のロシア生まれのジュールズ・オリツキーの作品は、スプレーを使って、淡色系の色を大きなカンバスに描き、何とも言えない幻想的な雰囲気を作り出していた。 Of the nine, I knew Frank Stella and Morris Louis, but the other seven were the first to know about this exhibition. Two of the most memorable were Friedel Zubas and Jules Oritzky. Born in Berlin, Friedel Zubas's work used a variety of colors to create a mysterious world of painting that looked like a landscape painting at first glance. On the other hand, Russian-born Jules Oritzky's work used a spray to paint pale color

中世武士団(国立歴史民俗博物館) Medieval Warrior Groups (National Museum of Japanese History)

  中世武士団という名前から、武士たちが争う戦いなどを紹介する展覧会かと連想したが、内容はその副題”地域に生きた武家の領主”にある通り、地域を収める領主としての中世武士団を紹介するというものだった。 当時の資料が残っている、石見益田氏・肥前千葉氏・越後和田氏という3つの武士団を例に、彼らが地域の産業、他の地域との交易、そして寺社などの宗教施設をどのように収めていたかが、わかりやすいパネル展示などとともに説明されていた。 千葉氏といえば、その名の通り千葉を本拠としていたが、鎌倉幕府以降は伊賀や大隅の守護を勤め、一族で連携しながらそうした広範囲な地域を統治していた。 千葉氏の統治の様子を記した文書は、紙が当時は貴重であったために、その後日蓮宗に贈与されて僧侶たちが写経などに使用した。その結果、それらの文書は現在まで残されることになったという。 平安時代の宗教は、自然災害や飢饉などで人々が苦しむと、民衆から税を集めて大仏などの巨大施設を作ることで人々を救おうとした。 しかし鎌倉仏教では、民衆の一人一人に寄り添い、教えや念仏によって人々を救おうとした。 全体的にはやや地味な内容の展覧会だったが、これまでは知らなかった新たな知見を多く見つけることができて、学ぶところの多い展覧会だった。 From the name of the medieval samurai corps, I associated it with an exhibition that introduces the battles that the samurai fight, but the content is as the subtitle "lord of the samurai who lived in the area", the medieval samurai lord who houses the area. It was to introduce. Taking the three samurai corps of Mr. Masuda Iwami, Mr. Chiba Hizen, and Mr. Wada Echigo, who have the materials of that time, as an example, how they deal with lo

華風到来 チャイニーズアートセレクション④(大阪市立美術館) Chinese Art Selection 4 (Osaka City Museum of Fine Art)

  この美術館は、秋から3年にわたる改修工事に入るという。 最後のコーナーでは、これまでのこの美術館の歩みをテーマにして、様々な展示品が並んでいた。 尾形光琳についての小西家文書、長谷川利行の花の絵、珍しいコプトの装飾壁材、清時代の呉歴による倣古山水冊、売茶翁による梅山種茶譜略、田能村直入の青湾茶会図録などが、とりわけ目を引いた。 秋には、この美術館のコレクションを展示する展覧会が東京で開催される。どのような作品が展示されるのか、今から楽しみだ。 The museum is said to be undergoing renovation work over three years from autumn. In the last corner, various exhibits were lined up under the theme of the history of this museum so far. Konishi family document about Korin Ogata, flower painting by Toshiyuki Hasegawa, decorative wall material of rare Copt, Kozan water book imitated by Wu Li in the Qing dynasty, Umeyama seed tea ceremony by Baisao, Seiwan tea ceremony pictorial record by Tanomura Chokunyu, etc. They were especially eye-catching. In the fall, an exhibition will be held in Tokyo to showcase the museum's collection. I am looking forward to seeing what kind of works will be exhibited.