フェルメールと17世紀オランダ絵画展(東京都美術館) Johannes Vermeer and the Masters of Golden Age of Dutch Painting (Tokyo Metropolitan Art Museum)
この展覧会の主役は、フェルメールの『窓辺で手紙を読む女』だ。 壁しか描かれていないと思っていた場所に、天使の絵が隠れていたことがわかり、その修復を終えての海外で初となるお披露目だという。 世界中に30点ほどしかないフェルメールの作品が展示されるとなれば、それだけで大規模な展覧会となる。 この展覧会でも、修復された作品と修復前の複製画と関連する版画作品、修復の様子を解説した映像などで、ほぼ1フロアを使っていた。 それ以外では、レンブラントが描いた妻サスキアの肖像、ライスダールの風景画、ハルスの肖像画の小品なども展示されていたが、やはりフェルメールに比べるとその扱いは見劣りしてしまう。 これまで見てきたフェルメールの作品は、この作品を含めておよそ20点ほどだろうか。 この『窓辺で手紙を読む女』という作品は、右側の窓から外光が部屋の中に入り込んでいるというフェルメールの典型的な構図であり、右手のカーテン、窓のガラスに写っている女の顔など、細かい部分も丹念に描かれていて、フェルメールの作品の中でも屈指のものだろう。 今回は、17世紀オランダ絵画にテーマを絞った展覧会だったが、ドレスデン美術館には他にも膨大なコレクションがあるので、もう少し色々な作品を展示してもらいたかった。 The protagonist of this exhibition is Vermeer's "Girl Reading a Letter at the Window". It turned out that a picture of an angel was hidden in a place where everyone thought that only the wall was drawn, and it is said that it will be the first overseas debut after the restoration. If Vermeer's works, which are only about 30 pieces in the world, are exhibited, it will be a large-scale exhibition by itself. In this exhibition as well, a